17.夜明け











   清冽さの隣に並ぶ
   それは罪にも似て――





               『夜 明 け』









 夜と朝の、どっちつかずで曖昧な時間。前触れもなく、目が覚める。薄暗がりの室内を見回して、九影はひっそりとため息を吐く。視界に映る自分以外の人物はまだ眠りの中で起きる気配はない。擦り寄る様に九影に身を預けている。
 その事に安堵しながらも、大抵こんな風に目覚めるのは此奴が泊まった時で、なぁ〜んつぅか、罪悪感じゃねぇが、引っ掛かるもんがあんだろぉな、と思わざるを得ない。
 自分でもどうしたらいいのか、未だ複雑で難解な代物。それを未だ抱き続けているのがいい証拠だ。
 (まぁ……、今更なんだろうがな……)
 九影はくしゃりとその髪をかきまぜる様に撫でると、そっと起こさぬ様にベッドから出ると、昨夜の名残の床に散らばる衣類を身に着ける。

 纏っただけのシャツは朝特有の肌寒さを和らげるがそれでも、ボタンを留めていないのでその意味は薄い。九影はそのまま寝室を出ると、リビングを満たすカーテン越しの仄明るい光に眩しそうに少しだけ目を細め、テーブルの上にある煙草と灰皿を手にベランダへと足を向ける。
 開け放つ窓から流れ込む朝の冷気。時期ではないとはいえ、呼気も何処か白じんで見える。低い位置にある太陽は未だ見えない。九影は煙草の蓋を開けると中に入っているライターと煙草を一本取り出して火を付ける。夜と朝の間にあって、その朱はやけに生々しく見える。
 煙を吐き出して、ベランダの縁に身を預ける。朝の静寂(しじま)は穏やかだが清冽で、何処か凛としている。そんな空気を、九影は好んでいた。だがそれも、今日の様に彼奴と肌を合わせた朝は別で、煙草の灰を灰皿に落として短くなった煙草を潰す。
 新しい煙草を口にくわえたままぼんやりと思いを馳せる。それは偶々だったが、機会だとも思った。俺と彼奴の、距離を保つ為に――
 一度だけ、彼奴から逃げた。
 (……二重の意味で、逃げたんだよなぁ……)
 夜を重ねてしまえば後戻りなど出来なくなる。分かっていた事だ。それでも重ねてしまったのは、彼奴の優しさを利用して付け込んだ俺のエゴだ。そもそも俺は彼奴が自身であれる様になる為の一時的な場所に過ぎない筈だった。そう、努めてきた。だが一度テリトリーに入れてしまうと、どうしても情がわいてくる。
 それは、まだ『教師と生徒』で括られる内はいい。だがそれがあやふやになった時、恐ろしかった。彼奴の感情を映し出す眸が、恐ろしくて――
 だが結果的には『すでに選んでいる』と云う事を突きつけられただけだった。『遅い』のではなく、『選んで』いる。俺が、彼奴が、それぞれに選んでいる事。それはすれ違いにも似た感情で、だが交わる事も出来る感情で、俺が、気付かぬふりをしていたもの。
 『せんせ! 勝手に、決めんなッ。……ッ、……きちんと、せっつめ…い、して……ッ、くれよッ』
 『俺、馬鹿だけどさ、考えて、此処に来た。せんせぇに、会いに来た』
 『……た、ろぉ……さん』
 それを、彼奴は突きつけてきた。泣きそうな表情で、今にも崩れそうな躯で。何よりその眸が――
 (……俺の弱さを、映しちまう)
 『大人』である事を隠れ蓑にしていた己の弱さ。それが彼奴のあの眸を前にすると、ざわりと蠢く。抑えてた、気付かぬふりをしてきた感情が――
 その感情に、くっと低く、自嘲する。
 
 
 
             *** *** ***
 
 
 
 ふと、寒いと感じる。隣にあるはずのぬくもりが、なんでか無く僅かに残る熱が、其処にいた事だけを知らしめる。それがなんとなく寂しくて、その存在に触れたくて、草薙はもそもそと這い出す様にシーツから僅かに身を起こす。
 (……せん、せ?)
 覚醒仕切れていないぼんやりとした表情で隣にいた人物を捜す。だが一目で分かるその姿は、何処にも見あたらない。
 「……ッ、」
 シーツと躯の隙間から入り込む冷気に、ふるりと躯が震えた。それが草薙に現実を教える。
 しんと静かな部屋。朝が近いのかうっすらと明るい光がカーテンの隙間から差し込んでいる。だが、いつも自分より先に起きて、でも、傍にいたその姿がないだけで、寒いと感じる。まるで、あの時みたいだ――と、漠然とした不安が湧き上がる。
 「……ん、っツ?!」
 起きあがろうとした躯はしかし、草薙の思う様には動かず直ぐにベッドに沈む。起き抜けの躯は直ぐには動いてはくれない。ましてや――情交が色濃く残る躯では尚のこと。
 (やっ……ば…)
 思い出しかけた昨夜の事柄を、頭を振って追い出そうとするが
 『一』
 「〜〜〜〜〜〜ッ」
 耳の奥で蘇る声に、躯が震える。別にセックスが初めてな訳でもないし、それに飲まれる程初でもない。それでもあの人だけは別なんだと、草薙は深く息を吐く。
 自分に触れる大きく繊細な指先を持つ手や、低く響くような声、鋭そうで優しさを滲ませる眼差しも―何もかもが全部、他とは違う。だがそれも、自分だけなのかも知れないと、こんな時に思う。
 (居たためし、ねぇもんな)
 そろりと上体を起こしてカーテンの隙間から差し込んでくる光に眩しそうに目を細める。呼気がわずかに白く浮かび、草薙は掛布を羽織るように身に纏う。
 肌を重ねた翌朝に、隣にいた事などない。だからこの夜明けの時間は――寂しくて嫌い。居て欲しいと、口には出せない。出したら多分居てくれるんだろうとは思う。見た目に反して優しいから。その優しさが時折ひどく胸に痛くて、苦しい。
 「……キライなら、良かった」
 そしたらこんな痛みも知らずに済んだから。こんなにも、人を好きになる事が痛くて、悲しい事だなんて思わなかったから――
 でも
 「好き」
 ごめんなさい、と。「好きになってごめんなさい。今までありがとう。もう大丈夫だから別れよう」と言葉にするには自分はまだ子供で、その痛みに耐えられるだけの強さがない。だからもう少しだけ、この関係を続けてもいいかな? せんせぇが、何も云わないでいる内は――
 ぽたり、と透明な雫が布に染みこんでいく。ぱたぽたと続けざまに小さな染みが出来る。草薙はそれが何であるのか一瞬分からなかった。自分の頬を伝い落ちているのだと分かるまで、ほんの数瞬ではあるが間が空いた。
 「……あ、な……んで?」
 泣く理由なんてないのに、なんで泣いてるんだろう。草薙はぐしっと擦るように伝い落ちる涙を拭う。しかし止まる気配がない。
 「…ッ、ちょ、……」
 せんせぇが戻ってくる前に、無かった事にしないと駄目なのに。なのに、どうして。
 「どうした? 一」
 ぼやけた視界の向こうに、傍にいて欲しくて、でも今は居て欲しくない人物が居た――
 
 
 
             *** *** ***
 
 
 
 「……キライなら、良かった」
 開いたドアから起きたのか草薙の声が聞こえる。僅かに見えるその姿は此方に背を向けているため表情を知る事は出来ない。だが――泣いているように思う。
 「好き」
 その声が、震えているから――
 「……あ、な……んで?」
 ぽたりと、光を反射して雫が落ちたのが見えた。ごしごしと音がしそうな程、擦っている。小さな子供のように何度も、何度も。
 (ったく、後が大変だろうが)
 九影はクッと小さく苦笑する。
 「…ッ、ちょ、……」
 いつだったか何かのついででB6以外で大事なモンはないのかと聞いたことがある。至極当然な表情で草薙から「んなモン自分の時間に決まってんだろ」と云う答えが返ってきた。だが、街で喧嘩してる時も関係ない者は巻き込まないように、怪我しても悟れないように。
 まるで人との接触を厭う野良猫のような――それは他人との関わりを怖がっているようで、そんな草薙に関わるようになったのは偶然だが、
 (深入りしたのは俺だ……)
 だから草薙が泣く理由など――いや、泣いてもいいんだ。ただ、自分の前でそれを無かったことにして欲しくないだけだ。
 九影は近づいて視線を合わせるようにしゃがみ 
 「どうした? 一」
 「……せ、んせ…」
 「おら、これ以上擦んな、な?」
 まだ擦ろうとする草薙の両腕を捉えると、濡れた眸が呆然と見つめてくる。ゆらゆらと揺らめく眸に映るのは、不安、孤独、恐れ――
 「一」
 「――ッ、放せってば! せんッ、せぇには、関係ねぇ、だろッ」
 草薙は九影から逃れようと躍起になる。だが、がっしりと掴まれた訳でもないのにその腕はびくともしない。
 「放せってば……!」
 泣き叫ぶ姿は子供のようで、触れたらきっと、泣き崩れる。でも
 「悪いな、一。もう、この手は放せねぇわ」
 放そうとして、でも、その度に伸ばされた手を、互いに掴んでしまった手を放すにはもう、遅すぎる。
 「な、に……云っ…、ッ?!」
 九影は草薙が言い終わる前に伸び上がるように押し倒す。ギシッ、とベッドが鳴き、二人分の体重を受け止める。ひんやりとしたシーツの感触に草薙は一瞬竦み、九影は両腕をひとまとめにして片手で押さえ込みそのまま動けない様に馬乗りになる。
 「な、ん……?」
 明らかに困惑した表情で九影を見上げた草薙は、ギクリとした。自分を見下ろす男の視線に、朝の冷気とは違う寒さが肌を撫でていく。
 「………」
 放せと云いたいのに、言葉が上手く紡げない。穏やかで冷たい、澄んでいるようで深い、読めるようで読めない。そんな温度を感じさせない眸が、差し込んできた陽の明かりで彩を変える。
 (怖い――)
 九影の今まで見たことのない、否、見せてこなかった表情に漠然とした恐れが沸き上がってくる。その証拠に寒さだけではない震えが止まらない。それが伝わるのだろう、空いている手が草薙の頬に伸ばされ、そっと――触れる。
 「……おっかねぇか? まぁ、自分でも今更の我が侭だと思うがな」
 クツクツと肩を揺らすが、その眸は笑っていない。波一つない湖面のようだ。
 「本当は、手を出すべきじゃ無かったんだ。触れてしまえば戻れねぇ……。そう分かってて触れたのは俺の身勝手さだ、お前ぇに責任はねぇ。だが、これ以上踏み込まねぇようにしてたのに踏み込まれたのは……参ったがな……。そっからだ。いつこの関係を止めてもいいように、逃げ道考えだしたのは……」
 逃げ道。草薙の負担にならないような、責任はねぇと思わせる逃げ道をずっと。
 「……お前ぇに言葉を云わねぇのも、その一つだ。実際云わねぇのはキツイが、躯と一緒で、言葉にしちまうと戻れねぇからな……」
 寝ている時にしか、口に出来ない。それでも音にはしなかった。聞かれる事が怖くて――。九影は冥い光を眸に宿す。
 「面倒だよなぁ……」
 全てを、隠さなくてはいけない事が――。相手の全てに、触れられない事が――。それでも、此奴を守る為にはそれも仕方ねぇと思っていた。手前ぇの事で傷つくのなら大したことじゃねぇが、此奴は違うから。
 「……全てをやれねぇし、貰えるとは思っちゃいねぇが……、――」
 それ以上は言葉に出来ず、ただ、細波に揺れる青い眸を見つめる。
 
 
 
 その言葉に、ツキリとした。
 『面倒だよなぁ……』
 ああ、やっぱり。とも思ったし、そんなの嫌だ。とも思った。自分が、ぐちゃぐちゃになりそうで、それ以上の言葉を聞きたくなかった。でも、両手はずっと押さえられて動かせない。
 「……全てをやれねぇし、貰えるとは思っちゃいねぇが……、――」
 その沈黙は、さわり、と草薙の内の何かに触れた。それが何であるのかなんて分からない。だがこの沈黙を、逃してはならない。今を逃してはおそらく、九影は言葉にする事はない。そんな気がする。だって今一瞬だけ露わになった表情が隠れていくから。
 「クッ、わる―」
 逃げられる。そう思った瞬間
 「云えよ」
 微かに肩が揺れたのが分かる。悪いとか忘れろとか、そんなんが欲しいんじゃない。大人だからとか教師だから、とかでもなくて、せんせぇの、たろぉさんの言葉が欲しい。だから僅かに自由な指先で、その手を掴む。
 「俺から、逃げるな」
 真っ直ぐに睨むように見つめると視線が僅かに逸らされる。多分、いつもだったら俺は癇癪起こして、せんせぇに当たってるハズだ。でもそうすると、かわされて、逃げられる。それは、嫌だ。俺の我が侭だろうが、何だろうが、これは譲らねぇ。
 面倒な事は係わりたくねぇけど、少なくともB6と、先生と、あんたは、別だ。今、あんたが何考えてんのかなんて知らねぇし、俺だってどうしたらいいのかなんて分かんねぇ。でも、やっぱ、傍に居たいんだ。子供の考えだと云われても、傍にいたい。
 「………」
 ため息が静かにこぼれ、俺を押さえていた手から力が抜ける。何だ? と思ったのも一瞬で、俺は抱き込まれた。
 え? な、なんだ? え〜……と、動けねぇんだけど。
 「たろぉ…さん?」
 「………」
 返事はない。けど、珍しくねぇ? たろぉさんが甘えてくるなんて。いや、違うんだろうけど、なんつーか、拗ねてる様な気もしなくもねぇんだけど。一体なんだ? 
 「………お前」
 「ん?」
 ぼそり、と聞き取れるのがやっとの声で呟いたかと思うと
 「俺から逃げ道取るんじゃねぇ……」
 は? いや、全然意味分かんねぇけど。そもそもその逃げ道って何だよ。んなもん用意されたかねーんだけど、俺は。
 「……ったく、」
 それっきりまた、たろぉさんは黙る。そんな難しいことか? 俺はバカだからさ、難しいことは分かんねぇし、考えるなんてこともしねぇけどさ、他のヤツ、例えば翼とか瞬とかB6の連中とSEXしたいとは思わねぇし、男同士だから恋人なんて云えないとは思うんだけどさ、俺はあんたとのこの関係、嫌だなんて思った事ねぇよ。
 抱きしめるにはちょっと体勢的に無理なんだけど、それでも抱きしめたくてその背に腕を回す。見上げた天井は仄紅く染まっていて、日が昇ったんだなぁなんて関係ない事をぼんやり考え、それから多分答えてくれないんだろうなと思いながら言葉を続ける。
 「なぁ……、何があんたを押し止めてる? 俺があんたを困らせてるのは分っけどさ。……俺は、傷付くんならあんたがいい」
 他の誰かなんて嫌だ。あんたになら、例えそれがひどい傷痕になるんだとしても、後悔するよりはいい。でも、どう言葉にすればいいのか分からなくて、ただきつくシャツを握りしめる。
 「……俺は、だ」
 ため息の様な、それでいて複雑な感情をのせた言葉が続く。
 「お前ぇが卒業して、俺と顔を合わせなくなって、そのまま無かった事にしてもいいと思ってたんだがな……」
 それって、あれか? 自然消滅ってヤツか? そりゃ大学はガッコとは反対方向だけど、だからってたろぉさんと別れたいわけじゃないしさ。それに多分だけど、俺達B6の相手に出来るのってたろぉさんや先生達だけだと思うぜ?
 「結局手前ぇじゃ口に出来ねぇで、お前ぇに頼ってる」
 頼るって、俺に? たろぉさんが?
 「してるつもりはねぇが、お前は嫌いだろう? 束縛される事が」
 それは……まぁ……あーだこーだ干渉されんのは好きくねーけど。それって関係あんのか? 
 「口にすると、お前ぇを縛り付けちまうような気がして……、おっかねぇ……。お前がじゃなくて、俺がだ。お前に対して、俺は弱ぇからな」
 弱いってたろぉさんが? そんな事ねぇと思うけ、どって、ちょ、今……。軽くだけど肩にキスされた? ちゅって軽い音がまたして、
 「お前ぇから許されるのを待ってる。その言葉を、口に出来る口実を……」
 ……なぁ、もしかしてずっと考えてた? 俺とこんな関係になって、それが俺の為にならないとか色んな事。それって大人だから? 教師だから? 聞くのはちょっと怖い。でも無かった事にするんなら、もうとっくの昔にしているはずだ。
 「たろぉさんはさ、俺と別れるつもりだった?」
 「出来てたら簡単だな」
 クスリ、と笑う気配。そーだよなぁ……。
 「…んっ」
 また耳の後ろにちゅってキスした……。いや、その、そういうんじゃねーのは分かんだけど、くすぐってぇっつーか、恥ずかしいっつーか……。ちょっと困る。
 「……くっ」
 ちょ、笑うな。堪えてんだろけど、肩震えてっから分かるっつーの。それ以前に、耳元で笑うな、ちくしょー。
 「一」
 「ッ、〜〜〜」
 こ、のッ、ぜってーわざとだろ! 声笑ってんだよ! あ゛〜もー、顔が赤くなんのが分かるし。こっちは動けねぇんだって分かってんだろ!
 「たろぉさん、ずりぃ……」
 「大人だからな。弱さを隠す為に狡く成らざるを得ねぇだろ。それでなくても、不安だからな」
 「ふあん?」
 キシッ、とベッドが軽く軋んで、たろぉさんが俺を覗き込んで
 「お前、俺で良いのか?」
 「たろぉさんじゃなきゃいらない」
 ずっと、そう云ってる。不安だって云うんなら、ずっと云い続ける。確かにB6(あいつら)は大事だけど、隣にいて欲しいのはあんただから。
 「なんつーか、あれだな。惚れた奴からそう云われるのはいいもんだな」
 っうっわ……それ、反則だろ……。しかもそんな嬉しそうな笑みでさぁ……。
 「……俺も大事なもんは他にもあるが、心底欲しいと思ったのはお前ぇだけだ」
 うん。
 「俺はお前ぇに惚れてる。他の誰でもねぇ、お前が好きだ」
 ……うん、おれも、すき。
 「泣かれっと困んだが……」
 知ら、ねぇ……よ。勝手に、でてくんだから。でも
 「俺も、たろぉさんが好き」
 腕を伸ばして引き寄せると触れるだけのキスを一つ。夜が明けたけど、このまま一眠りしたいって云ったら、寝てくれっかな? もう少しだけ、あんたの温もりにくるまっていたいんだ――









  これかも、夜と朝の狭間で眠る
  特別な貴方と――






END

THANKS

和泉水鶏様